1:フェイスシールドとは
(1)フェイスシールド
個人防護具 (PPE) の一種で、飛び道具、瓦礫、化学飛沫、感染性物質などといった危険から、顔全体もしくは一部
を守ることを目的としたものです。
@産業用フェイスシールド
着用者の顔と目を危険から保護するためのものです。
フェイスシールドは、保護メガネやゴーグルと併用する必要があります。
A医療用フェイスシールド
血液や他の感染性の液体から医療従事者を保護するために使用される様々な装置のことを指します。
特に飛沫を防ぐ物です。
人工呼吸や心肺蘇生を行うときに使用するCPRマスク(心肺蘇生マスク)なども一例です。
別の例としては、感染性物質への暴露から顔を守るために使用される個人防護具が挙げられます。
外科手術などでは患者の血液が顔に付着するのを防ぐために使用される。
(2)フェイスシールドの効果
50ミクロン以上の飛沫には効果を発揮するが、それ以下の粒子には効果が薄いとされます。
よって、マスクやゴーグルとの併用が望ましいとされています。
顔とフェイスシールドの間に飛沫が入り込めば、なかなか抜けることができず、かえって感染リスクが上がるとの見解
もあります。
(3)フェイスシールドの選び方
用途に適した防護機能やコストパフォーマンスが必要です。
装着の遵守率に関しては、装着感、業務に必要な視野確保、顔面にフィットするよう調節可能なものに加えて
デザイン性などが影響します。
2:分類
(1)材質による分類
@]ポリカーボネート (PC)
優れた耐衝撃性、光透過性、耐熱性、標準の耐薬品性を備える。
主に工業用として使われています。

A酢酸セルロース (CA)
標準的な耐衝撃性、光透過性、耐熱性、良好な耐化学性を備える。
感染防止用のフェイスシールで使われています。
(2)構造による分類
@フェイスシールドタイプ
下部から飛沫が入る危険性がありますので、マスクとの併用が必要です。

Aフェイスシールド付サージカルマスク
着脱が簡便です。
シールドが曇りやすい、重量がありずれやすいという所が難点です。

Bマウスシールドタイプ
透明マスクに相当し、顔を保護できません。
マウスシールドは、上部に大きな隙間があり、鼻がおおわれていません。
マスクと同じ効果は期待できません。

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