線維腫 (Fibroma) |
|
1:線維腫とは
非上皮性腫瘍のなかではもっとも多く発生します。
線維性結合組織(結合組織など、膠原線維を主とした組織)が増殖したものです。
表面は正常粘膜色、境界がはっきりした、有頸性で、表面は平滑、半球状のかたまりとしてみられます。
弾力性のあるものがほとんどですが、硬いものもあります。
2:症状
痛みなどの自覚症状はありません。
大きくなると動きの邪魔に成り、口腔機能を阻害します。
大きくならないと気づかない事が多いようです。
舌、頬の粘膜によくみられます。
3:検査
悪性などが疑われる場合にのみ術前の検査を行いますが、術前の検査は特に必要ありません。
切除後に、組織病理検査を行います。
4:治療
外科的切除がおこなわれます。
通常は15分程度で終わります。
なんらかの刺激が関与していることが多く、刺激物の除去も行えば再発は少なく予後は良好です。
症例
症例1
右下奥歯が治療途中で放置されていました。
おそらくそれが慢性的な機械刺激になってしまったと思われます。

症例2
いつも舌で歯の隙間を触っていたそうです。
それが刺激になって板と思われます。

|
|