お口大全 (お口の機能と口腔ケア)   All the Oral-functions and Care
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口腔・咽頭・喉頭・食道について


     
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口腔・咽頭・喉頭・食道
 
1:口腔
    消化管の最前端になります。
    食物を取り入れる部分であり、食物を分断し、把持し、取り込むための構造が備わっている部位です。
    同時に、鼻腔と並んで呼吸器の末端ともなっており、発声器官の一部でもあります。

    口は人が生命活動をしてゆく為に食物を取り入れる最初の体内です。
    それゆえ外界からの異物に侵食され易い場所ともいえます。

    また、栄養を取り入れるだけでなく、それらを味わい楽しむ場所でもあり、人生を活気付けることが出来ます。
    それゆえ口腔内の異変は、歯を失った老人が一般よりも認知症が速く進むなど、生活に様々な影響を与えて
    しまうとされます。

                


2:咽頭・喉頭部
 (1)咽頭
    消化管の前部で口腔と食道の中間にある部分です。
    咽頭と食道または喉頭の境界は第6頸椎になります。
    ヒトの咽頭は気管の入口にあって発声や誤嚥の防止といった機能を有します。

   @上咽頭
      鼻腔に続く口蓋のレベルより上の部分を上咽頭)、鼻咽腔、咽頭鼻腔部と呼びます。
      呼吸器一部を構成していて、ここには中耳腔に通じる耳管の開口部があります。
      子どもの場合、ここにアデノイドがあり、アデノイドが増殖すると耳管を圧迫して狭窄を起こして難聴の原因
      となります。
      また風邪などで鼻炎、扁桃炎に引き続いて上咽頭炎を起こすと、炎症が耳管や中耳に波及して中耳炎を
      起こします。
   
   A中咽頭
      咽頭の第2の部分は口を開けると見える中咽頭であり、咽頭口腔部ともいいます。
      ここは口腔の一部でもあるため、消化管であると同時に上気道でもあります。
      この両側に扁桃がひかえていて、この部分は風邪などの炎症でよく咽頭炎ならびに扁桃炎を起こします。

   B下咽頭
      最下部の下咽頭は咽頭喉頭部(laryngopharynx)ともいい、喉頭の後方から両側方にかけて存在する腔で、
      ここから気道より分かれた消化管となります。
      食道の直上に位置する1対の空間を梨状窩といいます。
      
           


 (2)喉頭
    咽頭気管の狭間で、舌骨より下にあり気管より上にある、頸部中央に一つ存在する器官のことをいいます。
    体表からは、のど仏として触れることができ、嚥下時には上前方に移動します。
    嚥下時の食物の気管や肺への流入(誤嚥)の防止、発声などの機能を持ちます。
    嚥下時には、喉頭蓋が後方に倒れ込み、声門が閉鎖することにより、気管に食物が入り込む事を阻止します。

             


3:食道
    消化管の一部で、口腔咽頭に続き、食物が胃に送り込まれるときに通過する管状の器官のこと。
    食道で食物の消化は行われません。
         





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