顎顔面領域の先天異常 (congenital anomaly) |
1:先天異常とは
先天異常とは、生まれつきの疾患が特定の臓器に限られるものと、複数臓器に認めるものがあります。
このうち、後者を先天異常症候群といいます。
いずれも、正しく診断がつくことによって合併症の発症を予見することができ、発症の回避ないし症状の軽減が
期待できます。
2:先天異常の原因
先天異常症候群の多くは染色体または遺伝子に生まれつきの変化を認めることが多いことが知られています。
3:先天異常の発症率
先天的な疾患は新生児の約5%に存在すると言われています。
そのうち、染色体に変化をもつ疾患が約5%、遺伝子に変化を伴う疾患が約15〜20%を占めます。
約半数は現在のところまだ原因がわからない疾患となっています。
4:顎・口腔領域の先天異常
口唇裂や口蓋裂がもっとも多くみられます。
さらに顔の一部も裂けている斜顔裂、横顔裂、耳や指の形態異常を合併した症候群もみられ、その程度は様々です。
また、舌にもいろいろな異常がみられます。
口唇裂 口蓋裂 斜顔裂 横顔裂
舌小帯強直症 先天生歯 など
|
参考資料 |
スペシャルニーズデンティストリー

|
|